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「みごとなスープ、みどりのどろどろ
あつあつおなべでまっている!
だれでものりだすすてきな美食!
ゆうべのスープ、みごとなスープ
ゆうべのスープ、みごとなスープ
みぃぃごとぉなスゥゥゥプ!
みぃぃごとぉなスゥゥゥプ!
ゆぅぅぅべのスゥゥゥプゥ!
みごとなみごとなスープ!」
「みごとなスープ!
さかなもおにくもサラダもいらぬ!
二ペンスほどのみごとなスープ
でだれもがすべてをなげだしましょう!
みごとなスープが一ペンス!
みぃぃごとぉなスゥゥゥプ!
みぃぃごとぉなスゥゥゥプ!
ゆぅぅぅべのスゥゥゥプゥ!
みごとなみぃごとなスゥゥゥゥプ!」
* * * * *
「さあ、サビをもう一度!」とグリフォンがさけんで、にせウミガメがちょうどそれをくりかえしはじめたとき、遠くのほうで「裁判がはじまるぞ!」とさけびがきこえました。
「おいで!」とグリフォンは、アリスの手をひいて、歌の終わりをまたないで、かけだしました。
「なんの裁判なの?」アリスはきれぎれの息でききました。でもグリフォンは「おいで!」と言うだけでもっとはやく走りだして、にせウミガメのかなしそうな声は、背中からのそよ風にのって、ますますかすかにきこえてくるだけとなりました:――
「ゆぅぅぅべのスゥゥゥプゥ
みごとなみごとなスープ!」
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